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ChatGPTを活用した英語学習

2023/11/21

英語で話したり書いたりする場合、「英語で何というのだろう・・・」、「この使い方で合っているのだろうか・・・」、「そもそもどう書けばよいのだろう・・・」など悩みは尽きません。ドラえもんに登場する「翻訳こんにゃく」のような便利な道具はありませんが、それでも辞書や教材に頼った学習から比べると、はるかに効率的な学習が可能になりました。

それが、話題のChatGPTです。使いこなすことによって英語学習の精度が一気に高まります。今回は「内容の精査」と「サンプルの提示」という2つの使い方のご紹介です。

内容の精査

これまで、「英語が正しいかどうか」を確認する場合、ネイティブスピーカーに確認してもらうか、検索でのヒット数で判断することが一般的でした。

しかし、ChatGPTを活用して、 “Check this sentence to see if there are any errors.”のような指示とともに英文を入力することで、正しいかどうか、また間違っている場合は正しい表現を返してくれます。
これにより、「正しいかどうかの判断」や「正しい英文への修正」にかかる時間が大幅に節約できます。なお、情報セキュリティの観点から、機密情報などは打ち込まずに、必要な表現の部分のみにするなどの注意は必要です。

サンプルの提示

「心からの感謝を伝えたいけれど、Thank you very much.しか出てこない」のように表現の乏しさを克服したい場合や、丁寧に何かを依頼したい場合、さらにわかりやすく情報を伝えられる構造で書きたい場合など、様々な「こういうのを書きたい」というものがあると思います。
その際には、英語で書くことは難しいので、「日本語で内容説明+英語で書いてください」という指示が効果的です。

指示文:「昨日工場見学の案内をしてもらったことについて、心からの感謝を伝えたい。適切な英語で書いてください」

ChatGPT:I sincerely want to express my gratitude for guiding me on the factory tour yesterday. It was truly appreciated.

ちょっと堅いなという場合には、やや柔らかくすることもできます。

指示文:「もう少し堅苦しくない表現で書いてください」

ChatGPT:I wanted to say a big thank you for showing me around the factory yesterday. I really appreciated it.

調べようとしたら膨大な時間がかかってしまうだけでなく、ピンポイントの表現を見つけることは容易ではありません。ChatGPTを活用することで、このように一瞬で欲しい表現を確認することができます。

自分自身の表現として体得するためにも、そのままコピーして使うのではなく、実際に入力することをお勧めします。また何度か音読することで、英語らしい表現を音のまま頭に入れることができるため、再利用可能な表現となります。


早川幸治

SEから英会話講師へ転身。その後、TOEIC対策を中心とした英語セミナー講師として、これまで大手企業からベンチャー企業まで全国約200社以上での研修を担当してきたほか、大学や高校でも教える。脳や心の仕組みを活用した学習法を提唱し、上達の本質を英語学習に応用している。
高校2年で英検4級不合格から英語学習をスタート。苦手意識を克服した後、TOEIC 990点(満点)、英検1級。著書は50冊以上。雑誌連載のほか、企業における学習コンサルティング、セブ島留学TOEICプログラム監修、「英語思考」を用いた日本語プレゼン研修も担当。2011年5月から毎日英単語メルマガ「ボキャブラリーブースター」を配信中。

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