【英語研修お役立ち情報】第3回「すべてに共通する上達のプロセス」

2021/11/30

英語に対する強い苦手意識や、これまで英語学習が続かなかった経験、また英語への失敗体験から、「やっても上達しない」と感じている方は多くいます。アインシュタインの言葉に次のようなものがあります。


Insanity: doing the same thing over and over again and expecting different results.
狂気とは:何度も同じことをして、異なる結果を期待することである


確かに、過去と同じように取り組んでも上達しないかもしれません。
しかし、過去とは異なる取り組みをすれば、結果は変わります。そのために必要なのが、第1回でお伝えした「英語の意味づけ」と、今回お伝えする「上達のプロセス」です。

英語学習に魔法はありません。しかし、手品はあります。
つまり、タネとシカケはあります。そのタネとシカケは、英語学習に特有のものではなく、すべてに共通するものです。
どんなに英語が苦手だったとしても、英語以外のことを上達させた経験は誰にでもあります。車の運転、料理、楽器演奏、カラオケ、スポーツ、絵画、仕事などなど、上達させてきたものは1つや2つではないはずです。
実は、今まで上達させてきたことの中には、すべて上達のプロセスが入っているのです。だからこそ、そのプロセスを英語学習に応用するだけです。

上達させるうえで、「練習」「努力」「勉強」「慣れ」などがあったはずです。
これらをさらに細分化すると、3つの要素に分かれます。
それが、「見本があったこと」「日常的に行ったこと」「繰り返し行ったこと」の3つです。
この、「見本」があるものを「日常的」に「反復」することこそが、上達のプロセスなのです。この3つを一連の流れで行うことで、私たちは確実に上達します。
お坊さんがお経を覚える過程と、私たちが掛け算九九を覚えた過程は恐らく一緒です。ここも「見本」「日常」「反復」です。
メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手が野球を上達させたプロセスも、「見本」「日常」「反復」です。そこに「意味づけ」が加わると、その上達はさらに飛躍的なものとなります。

以上のように、上達のプロセスは意外とシンプルです。
社員の皆様にとって意味のある上達とは、今後必要となる英語に向けた上達です。身につけてほしい英語力の種類によって、何を見本にするかが変わります
TOEICのスコアアップを通して英語力をつける際の見本と、英会話を通してスキルを高める際の見本は、同じものではありません。この「英語学習の目的」を明確にすることで、どのような見本を日常的に反復すべきかが決まります。

次回は「効果的な研修の作り方」です。


早川幸治

SEから英会話講師へ転身。その後、TOEIC対策を中心とした英語セミナー講師として、これまで大手企業からベンチャー企業まで全国約200社以上での研修を担当してきたほか、大学や高校でも教える。脳や心の仕組みを活用した学習法を提唱し、上達の本質を英語学習に応用している。
高校2年で英検4級不合格から英語学習をスタート。苦手意識を克服した後、TOEIC 990点(満点)、英検1級。著書は50冊以上。雑誌連載のほか、企業における学習コンサルティング、セブ島留学TOEICプログラム監修、「英語思考」を用いた日本語プレゼン研修も担当。2011年5月から毎日英単語メルマガ「ボキャブラリーブースター」を配信中。