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グローバルコミュニケーション(言語×文化×IT)

2022/03/15

総務省が「グローバルコミュニケーション計画2025」を打ち出した2014年頃から、グローバルコミュニケーションの言葉を耳にしますが、みなさんはどのように理解されているでしょうか。
一般には、世界の様々な国や人種からの人々と円滑にコミュニケーションができ、自分自身の主張も対等に述べることができる能力と定義づけることができるでしょう。そのため、共通語としての英語だけでなくその背景となる文化も理解することが求められます。多くの大学では、グローバルコミュニケーション学部が設置され、語学+インターンシップのプログラムが提供されています。
企業では、どのようにグローバルコミュニケーションを位置づけていけばよいでしょうか。
コロナ禍のリモートワークなどの普及により、企業は一人ひとりが自立し分散して働きながらも協働して成果をあげていく新しい働き方へと変化しています。コロナ禍前、私が携わっていた企業でのグローバル人財育成プログラムは、グローバルコミュニケーション(言語×文化)と業務遂行能力の二軸で研修を構築してきましたが、今後のグローバルコミュニケーションにはITも加えていかなくてはなりません
このような状況下で企業が求めるべきグローバルコミュニケーションの要素を考えてみましょう。


<グローバルコミュニケーションの4つの要素>


言語スキル

海外の方々との意思疎通をはかるために、共通語としての英語力を高めることが必要です。メール、会話(対面とオンライン)、SNSなど、様々な場での発信力が求められます。聞くことと話すこと、読むことと書くことは表裏一体です。全てのスキルを様々な学習ツールを使って伸ばしていきましょう。


異文化スキル

海外とのビジネスの場合、単にコミュニケーションがはかれるかだけではなく、その背景にある文化を知ることも必要です。個々人の「違い」を理解、尊重し受け入れる姿勢、「違い」に価値を見つけ、「違い」を楽しむ気持、多様な見方・考え方の柔軟性、などのスキルを身につけていきましょう。


ITスキル

リアルタイムのコミュニケーションをするために必要なITスキルです。基本的な操作から、エフェクターまで、様々な機械的操作を駆使して、円滑なコミュニケーションをしていかなくてはなりません。Zoomなどで、フィルターやリアクションのコミュニケーションツールを楽しく使ってみましょう。


グローバルな視点でものをみるスキル

コミュニケーションを支えるには、知識を身につけることが必要です。その知識は、日本人だけに通用する知識ではなく、グローバルな土壌で戦うための基盤となる知識です。いつもアンテナを高くし最新のビジネス情報を英語で収集できるようにしましょう。


次回からは、グローバルコミュニケーションの4つの要素のそれぞれを取り上げていきます。


川島多加子

サンフランシスコ州立大学大学院英語教授法で修士(MA/TESOL)を取得後、日立外国語研修所、日立総合経営研修所などのマネージャを歴任し、2011年より日立グループコーポレイト施策若手海外派遣プログラムの企画・運営マネージャをつとめ、毎年1000名の若手人財を様々な海外プログラムに派遣した。日本では数少ないATD (formerly, ASTD)* トレーナー資格も有している。日立を定年退職後は、著名大学の非常勤講師として英語や異文化を教えている。社会活動は、NGO生命の碧い星理事(国連担当)として2020年まで活躍。2005年、2010年、2015年の国連欧州本部での青少年による平和の提言の司会や学生のスピーチを指導。
*Association for Talent Development (formerly, American Society for Training&Development)

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