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ITスキルとは?

2023/02/21

ITスキルとは、テクノロジーを操作・運用する際に使われるハードスキルまたはテクニカルスキルのことです。コンピューター、携帯電話、タブレット端末、レジスター、その他のデジタル技術の利用が含まれます。これらのスキルは、さまざまな分野の中小企業から大企業に至るまで、職務上不可欠なものです。
企業が求めるITスキルは、表計算、データ入力などの基本スキルからプログラミングやサイバーセキュリティ管理などの高度なスキルまで、業界や職種によってさまざまです。しかし、見逃しがちなのがその基本となるタイピング技術です。


タッチタイピング

皆さんは、タッチタイピングという言葉を知っていますか。
タッチタイピング(touch typing)は、パソコンなどで、キーボードのキーを見ないで、正しく文字を打ち込むことを言います。ブラインドタッチと思っている方もいるかもしれませんが、ブラインドタッチは和製英語です。ブラインド(blind)は、「目の見えない、盲目の」の意味で、ことばの身障者差別(ableism)を避けるために、現在では、タッチタイピングを使います。コミュニケーションをとるためには、このタッチタイピングが必須のITスキルになります。

企業におけるタッチタイピング

企業では、コンピューターの基本スキルの研修はありますが、タッチタイピングができるようになるための研修は、ほとんど提供されていません。日本の社会人のタッチタイピングができない人の割合は6割以上と言われています。実際、皆さんの周りにもたくさんできない方がいるのではないでしょうか。仕事の効率化をはかるためにも、企業では、タッチタイピングができる人の割合を100%にまで高める必要があります


タッチタイピストになるために

タイピングコースを受講することが早道です。
グローバルに活躍したい皆さんは、日本で一般に提供されているローマ字入力やかな入力のコースではなく、「英文タイピングコース」を選んでください。これが全ての基本になります。これをマスターすれば、ローマ字入力で日本語をタイプするのも容易にできます。また、さまざまな無料のタイピングゲームがありますが、現在提供されているゲームソフトは日本語がベースにあり、英文タイピングに適しているとは言いがたいものばかりです。
学習ソフトウェアとしては、TYPEQUICK Professional がお勧めです。一般には企業や学校向けですが、個人でも購入できます。お金をかけても身につくソフトを選ぶことが大切です。また、お金をかけるからこそ身につくものでもあります。


川島多加子

サンフランシスコ州立大学大学院英語教授法で修士(MA/TESOL)を取得後、日立外国語研修所、日立総合経営研修所などのマネージャを歴任し、2011年より日立グループコーポレイト施策若手海外派遣プログラムの企画・運営マネージャをつとめ、毎年1000名の若手人財を様々な海外プログラムに派遣した。日本では数少ないATD (formerly, ASTD)* トレーナー資格も有している。日立を定年退職後は、著名大学の非常勤講師として英語や異文化を教えている。社会活動は、NGO生命の碧い星理事(国連担当)として2020年まで活躍。2005年、2010年、2015年の国連欧州本部での青少年による平和の提言の司会や学生のスピーチを指導。
*Association for Talent Development (formerly, American Society for Training&Development)

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