「TOEICでスコアが取れる」≠「ビジネスで英語が使える」
TOEIC(Test of English for International Communication)は世界で通用する英語のテストです。
TOEICスコアと尋ねられた時のスコアは、通常TOEIC® Listening & Reading Test(TOEIC L&R)に言及します。そのため、「TOEICでスコアが取れる」とは、個人がビジネスセッティングのテストでリスニングとリーディングを測定し高評価であることを示します。
しかし、「ビジネスで英語が使える」とは、会社に貢献できるビジネスコミュニケーションができるということです。
そのため、TOEICでスコアが取れることは、ビジネスで英語が使えることではないのです。
TOEIC® Speaking & Writing(TOEIC® S&W)も高スコアだけど・・・
TOEIC® テストで、L&RもS&Wも高スコアだけど、ビジネスでのコミュニケーションが上手くできないという方々がたくさんおります。その理由は、経験がない、ボキャブラリーが足りない等、様々な理由が考えられます。
TOEIC® S&Wは、評価方法に基づくコンピューター上で実施するテストで生身の人間とのコミュニケーションではありません。実際の人と人とのコミュニケーションにはことばだけではなく、ことば以外のメッセージ(表情、ジェスチャ、ことばのトーンなど)が加味され、人が全てを感じとり理解していくものです。テストでは算出できない要素がたくさんあります。
ビジネスで英語が使えるには・・・
TOEICスコアは、世界中の様々な企業で採用を行う際の、応募者の英語レベルを判定する重要な基準となっています。TOEIC®でスコアが取れることがビジネスで英語を使えるようになる最初の関門と考えるのが良いでしょう。TOEICテストにでてくる英語は会話の基本表現やビジネスに役立つ表現となります。
その表現をしっかりと身に付けることが第一歩、それを発信できるようになることが次のステップとなります。
サンフランシスコ州立大学大学院英語教授法で修士(MA/TESOL)を取得後、日立外国語研修所、日立総合経営研修所などのマネージャを歴任し、2011年より日立グループコーポレイト施策若手海外派遣プログラムの企画・運営マネージャをつとめ、毎年1000名の若手人財を様々な海外プログラムに派遣した。日本では数少ないATD (formerly, ASTD)* トレーナー資格も有している。日立を定年退職後は、著名大学の非常勤講師として英語や異文化を教えている。社会活動は、NGO生命の碧い星理事(国連担当)として2020年まで活躍。2005年、2010年、2015年の国連欧州本部での青少年による平和の提言の司会や学生のスピーチを指導。
*Association for Talent Development (formerly, American Society for Training&Development)