AIを活用した英語学習とは?従来の英語学習との違いやサービスの選び方をご紹介
私たちの生活をさまざまな場面で最適化し、便利にしてくれるAI(人工知能)。最近では、生活の中で気付かぬうちにAIを使っていることも多いのではないでしょうか。AIは生活だけでなく、英語学習にも取り入れられ、たくさんのサービスやアプリがリリースされています。この記事では、AIが使われている英語学習サービスに興味があるけれど、具体的に何が特別なのか、どう選べば良いのか迷ってしまうという方に向けて、AI英語学習が従来の英語学習と異なる点、サービスを選定するコツについてご紹介します。
目次
従来の英語学習とは?
最初に、AIが登場する前の英語学習とはどういったものだったのか、一緒に見ていきましょう。教室に通ったり、休日にカフェでテキストを何度も解いたり、一度の学習で1時間から数時間の時間を割いていた人が大半でした。
コーリ独自の調査によると、ここ数年で、企業で導入されている新入社員や既存社員向けの英語研修プログラムは大きく変化しています。従来の教室型での学習は減少傾向にあり、オンラインでの講師とのレッスンや個々の学習者のペースに合わせたオンライン学習、またはその両方を組み合わせた学習法が主流になっているようです。
しかし残念なことに、学習方法のバリエーションが増え、自分の都合に合わせた学習が可能になっているにもかかわらず、学習の効率がアップしたと実感する学習者の声はなかなか聞こえてきません。この問題を解決できるのが効率化を得意とするAI技術でした。
AIが解決する従来の英語学習のペインポイント3つ
オンライン技術が発展したことで、私たちは教室に通う物理的な移動から解放されました。同様にAIが解決してくれた英語学習のペインポイントをご紹介します。
いつ・どのように何を勉強すれば良いのかわからない
学習者は教育のプロではないため、学習効果を最大限に引き出すためにいつ・どのようにそして何から学習すれば良いのか分かりません。教室に通わずに個別に学習をする場合はなおさらです。最初でつまずいてしまったり、成果が実感できなかったりで、時間の無駄に感じることもあるかもしれません。
リスニング力が課題の2名の学習者がいる場合について考えてみましょう。苦手なことは同じですが、実は原因と対策が全く異なるケースです。1人の学習者は知っている語彙が少なく、英語を聴いていても理解できない言葉が多すぎるのです。この場合は、リスニング学習の分量を減らし、多岐に渡るテーマの文章を読みながら少しずつ語彙力を増やしていくのがおすすめです。語彙力の強化が喫緊の課題なのです。
もう1名は、流れてくる英語を頭の中で日本語に訳そうとして、その間に会話がどんどん進んでしまい、追いつきません。ミーティングなどの複数人での会話では、さらについていくのが難しくなります。この方の場合、英語を日本語に訳すのを止めることが最優先であり、リスニングの反復学習の中でトレーニングすることが必要です。
このように、同じ課題を持っていてもその原因は必ずしも同じではないのです。
これを解決したのが、AIを使った英語学習です。コース全体と具体的なプロセスが明確に設計され、その進捗状況も可視化されることで、学習者を、意味があるかわからない闇雲な学習から解放し、個人の得意・不得意をAIが分析し、最適なカリキュラムに修正してくれます。
自分に適した学習レベルがわからない
特に英語初心者がぶつかりがちなのが、自分の英語レベルがわからないという壁です。簡単すぎても、難しすぎても学習者はやる気を失ってしまいます。また、従来の教室での授業は、ほかの学習者のレベルに合わせて進むこともあり、常に自分のレベルに合った学習をし続けることはできませんでした。このような学習者間のスキルギャップを最小限に抑えるには、学習者それぞれに合わせた内容を学習していくことが必要になります。AI搭載の英語学習なら、数多くの学習者の学習データをAIに与えることで、学習者一人ひとりに合わせた適切なレベルのカリキュラムをすぐに提供できます。学習開始時からすぐに自分のレベルにぴったりとあった学習が進められるため効率的です。
モチベーションが続かない
最後に、学習者のモチベーション維持が課題になります。明確なコース概要や進捗状況が可視化されていないフラストレーションや、上達を感じられないという点が学習者のモチベーション低下と学習中断に繋がる大きな理由でした。学習全体の明確なプロセスと、自分のレベルにぴったりの学習は、学習者のモチベーションをサポートすることができます。
AI英語学習サービスの選び方
学習内容と目的がマッチしているか
英語をビジネスで使うのに、学生向けの学習を進めても、ゴールに向けた成果を実感できません。ビジネスシーンですぐに使える英語力をつけたい人におすすめなのが、時事ネタや経済、歴史的な事柄を題材とする教材です。ビジネス英語を強化できるサービスをお探しの方は、このようなコンテンツを提供してくれるものを見つけるようにしましょう。
レベル診断テストがあるか
学習を受講する前に診断テストで語彙力の確認をします。ここでの診断結果は、コーリのAI「3O(スリーオー)」が既に持っている10万時間以上の受講者の学習データを基に行われ、今後のプログラム内での出題語彙の選択・提示に活用されます。
英語学習の場合は、反復学習が有効です。多くのAI英語学習サービスで、学習中に同じ単語や問題が繰り返し出題される場合がありますが、これは正答率を基にAIがまだこの単語が定着していない(もっと学習が必要)と判断しているということになります。さらにリーディングエクササイズの中でもその単語を使用した関連問題が出題されることもあります。どちらの場合もその場限りの短期記憶ではなく、長期記憶への定着、そして最終的には実用への応用ができることを目的としています。
反復学習機能があるか
学習者の習熟度に合わせてAIは引き続き、様々な問題を組み合わせて出題します。
AIに一定数の正解を見せることで課題単語はクリアされていきます。いったんクリアされた問題は、しばらく経ってから記憶チェックのために出題されますが、通常の出題は止まります。
また、AIが難易度が高すぎる内容と判断した場合も出題を止め、代わりに学習者のレベルに適切な内容を出題します。
これにより、学習セッションは毎回カスタマイズされ、学習者は違ったバリエーションの課題に取り組むことになります。大切なことは学習者に必要な内容を出題しているという点です。
学習専門家(学習アドバイザー)による学習サポートがあるか
最後におすすめなのが、AIでは把握しきれないソフト面でのアドバイスを補ってくれる学習アドバイザー(日本人学習者への英語指導の経験豊かな有資格者)によるサポートも直接受けることができることが望ましいです。
コーリでは定期的にアドバイザースタッフから応援メールをお送りします。学習者の進捗状況を見て、今後の英語学習の取り組み方や、役に立つ情報などのアドバイスなどをします。専門家のサポートがあるので、学習者ご自身の強みや改善すべきことを明確にし、結果として自ら弱点改善に取り組むことができる「自発的学習者」になることができます。自発的学習者になることで、AI提示の課題からより多くの学びを得るだけでなく、会議やプレゼンテーション、eメールなど実践の場で直面する課題にも、学習経験を活かし取り組むことができるでしょう。
文法が課題の学習者には「解説をよく読んでみてくださいね」と一見シンプルなアドバイスをすることもありますが、解説をよく読み理解することで英語の情報の詳細やニュアンスを理解できるようになるためです。必要に応じて学習者の学習パターンを確認し、長い文章の場合はなぜ短く切って理解した方が良いのか、そのためにはどこでどの様に文章を短く区切ったら良いのか、また、談話標識(単語そのものに意味はないが、文と文を区切り、つなぐ際に使用する言葉)がどの様にリスニング力と読解力アップに役立つかなどをお伝えします。
我々のこれまでの実績から、この2方向からのサポートの効果が実証されています。学習者に合ったAIによる最適な学習内容と、学習アドバイザーからの適切なアドバイスにより英語力を総合的に強化することで学習効果を実感することができるので、モチベーションが上がり、積極的に学習に取り組むことが期待されます。
AIを使った英語学習で効率的に実力アップ
社員や企業にとって英語研修を成功させる鍵は、効果的な英語学習プログラムを採用するということ。それは、つまり個々の学習者に適した学習内容であるということ。このことが最も重要になるのです。そのため、AIのレベル診断の正確性も肝になります。
日本の英語学習者10万時間以上の英語学習データを学習したコーリオリジナルのAIを活用することで、学習者ごとの学習状況にあわせて最適な学習内容を提供、そして最も効率的で効果的な学習を保証します。コーリさえあれば学習者は、通勤中、日中、夜遅くなどいつでも自分のタイミングで、自分のレベルに合った内容の学習に取り組むことができるようになります。これにより効率的かつ確実に実力アップが見込めます。
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