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学習に「体験」を盛り込む

2023/07/25

英語学習をしていると、「知識は増えたけれど、一向に聞ける/読めるようになっていない」という悩みを抱くことがあるかもしれません。これは「知識積み上げ型」ともいえるボトムアップ型の学習をしている時に起こる悩みです。フィリピンのように現地語がありつつも、生活や仕事に英語が欠かせない場合は、「使えるけれど、文法を間違える」という逆の現象が起きています。もちろん、日本にいながらフィリピンのような環境にすることはできませんが、「英語で処理しなくてはいけない環境」を作ることで、学習の中に体験を盛り込み、その体験を通して英語力アップにつなげることができます。


最も簡単にできる「体験」でオススメなのが、スマホの言語設定を「英語モード」にすることです。iPhoneをお使いの場合、メニューの「設定」→「一般」→「言語と地域」から、Englishを選択し、優先する言語に設定すると英語表示に変わります。今いる場所を英語圏にすることはなかなかできませんが、使うものを英語圏にすることは一瞬でできます。言語設定を変えることで、アプリの表示自体も英語になるものもありますので、アプリで買い物をしたり予約を取ったりしている方にとっては、英語圏にいる体験ができます。教材で学んだり、問題を解いたりする学習とは異なる体験から、使えば使うほど英語が身に付く感覚を得やすいメリットがあります。


スマホのみでなく、他の電子機器やカーナビも英語モードで活用するのもオススメです。普段から車に乗る方でカーナビをお使いの場合、英語モードがあるかどうかを確認してみてください。もし英語モードがないタイプの場合や、カーナビをお使いでない場合は、英語モードにしたスマホの地図アプリを起動してカーナビとして使用することで、代用することもできます。いずれにしても、英語音声での指示があるため、知っている道であってもナビを使うことで「まもなく左折です」「まもなく右折です」「5キロ以上、道なりです」「ななめ左方向です」「まもなく目的地です」などの英語表現を自然と身につけることができます。


PCで使用しているソフトなども、業務に支障がない程度に英語モードで活用するのも英語力アップに効果的です。学習に「体験」を盛り込むことで、英語が学習の対象ではなくツールとなります。「単語が覚えられない」「勉強をする気にならない」という方にとっても、英語をツールとしてしまうことによって、自然に身についていることに気づくはずです。


早川幸治

SEから英会話講師へ転身。その後、TOEIC対策を中心とした英語セミナー講師として、これまで大手企業からベンチャー企業まで全国約200社以上での研修を担当してきたほか、大学や高校でも教える。脳や心の仕組みを活用した学習法を提唱し、上達の本質を英語学習に応用している。
高校2年で英検4級不合格から英語学習をスタート。苦手意識を克服した後、TOEIC 990点(満点)、英検1級。著書は50冊以上。雑誌連載のほか、企業における学習コンサルティング、セブ島留学TOEICプログラム監修、「英語思考」を用いた日本語プレゼン研修も担当。2011年5月から毎日英単語メルマガ「ボキャブラリーブースター」を配信中。

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