リーディングを上達させるには
リスニング同様、リーディングやライティングの基本ルールを理解してから学習すると効率よく学べます。
<基本ルール>
1.結論先行型
英語は頭に結論があります。つまり、最初に目的があります。
- 新聞や雑誌の記事、エッセイ(小論文)などでは、最初の段落であるイントロダクションパラグラフに何を伝えたいのかの目的があります。
- 各パラグラフ(段落)では、最初の文にパラグラフで伝えたいことが述べられており、その文をトピックセンテンスと言います。
2.英語のエッセイ(小論文)の構成
イントロダクション(序論)、ボディ(本論)、コンクルージョン(結論)の構成です。
イントロダクション(Introduction)/これから何を伝えるかを述べる。
最初のパラグラフで、何を伝えるのかを明確に述べます。通常、このパラグラフの終わりにある一文が目的を述べる主題文(Thesis Statement)となります。
ボディ(Body)/論理的に伝える
ボディには複数パラグラフがあります。各パラグラフは、主題文を支持する内容で論理を展開していきます。
コンクルージョン(Conclusion)/何を伝えたかを述べる。
まとめを述べるパラグラフです。本文の中で述べたことをまとめ、再び伝えたかった目的を述べて終わります。
3. 英語のパラグラフ(段落)の構成
エッセイは複数のパラグラフから成り立っています。各パラグラフの構成は、エッセイの構成と同じです。
トピックセンテンス(Topic Sentence)/最初の文は、このパラグラフで何を述べたいのかを伝える文です。
サポート(Supports)/トピックセンテンスの内容を支援する複数の文となります。
クロージング(Closing)/最後の文は、このパラグラフで何を述べたのかを再度伝える文です。
4. タイトル、ヘッディング、イラスト
新聞、雑誌、書籍では、タイトル、ヘッディング、イラスト、図表などの情報は全て内容を理解するためのヒントになります。タイトル、ヘッディングを確認してから本文に入ると速く概要をつかむことができます。
5. 背景情報
時事問題など、日本語ですでに理解している内容であれば、英語で読む時に分からない単語があっても、背景情報で理解できます。
リーディングの基本的なルールを理解した方は、次に、速読法を身に付けていきましょう。
サンフランシスコ州立大学大学院英語教授法で修士(MA/TESOL)を取得後、日立外国語研修所、日立総合経営研修所などのマネージャを歴任し、2011年より日立グループコーポレイト施策若手海外派遣プログラムの企画・運営マネージャをつとめ、毎年1000名の若手人財を様々な海外プログラムに派遣した。日本では数少ないATD (formerly, ASTD)* トレーナー資格も有している。日立を定年退職後は、著名大学の非常勤講師として英語や異文化を教えている。社会活動は、NGO生命の碧い星理事(国連担当)として2020年まで活躍。2005年、2010年、2015年の国連欧州本部での青少年による平和の提言の司会や学生のスピーチを指導。
*Association for Talent Development (formerly, American Society for Training&Development)