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企業向け英語研修を成功へ導く秘訣とは?よくある失敗から読み解く成功のカギ

2022/04/13

グローバル化が進む中、多くの企業は英語研修をすすめています。企業の英語研修では思うように結果が出ないことも多いようです。この記事では、企業の英語研修が失敗に終わってしまうよくある事例とその理由、成功の秘訣までご紹介します。

目次

企業の英語研修でよくある失敗とは

交錯する企業の英語研修の目的

しっかりと研修サービスを検討し、綿密な計画を立てても、企業の英語研修で思うような結果を得るのは非常に難しいものです。社員の学習が続かず、コースを修了することができない。コース終了日間近に慌てて学習したため、英語力が定着しなかったというケースなどが見受けられます。

せっかく選んだ英語研修が計画通りの成果を得られない理由には、どのようなものがあるのでしょうか?

英語研修の目的が明確でない

企業がグローバル化を推進する上で、英語研修は長期的計画の一部と考えられるでしょうし、国内市場をターゲットにしてきた企業にとっては新たな試みになるでしょう。また、海外の企業とやりとりが発生し英語が必要になった等、人事の視点では英語研修の目的は明確です。

しかし、社員ひとりひとりは多くの仕事を抱えており、そこに加わる英語研修が何のために必要なのかわかっていないことも多いので、企業側から明確な説明と動機付けが必要です。例えば、英語研修が始まる時点では業務で英語を使う機会がほとんどない社員は、研修の必要性を感じられず、研修に費やす時間が無駄と感じてしまうでしょう。
「これがなぜ自分のためになるのか」「これをやって何になるのか」はマーケティングや営業でよく耳にするフレーズですが、社員の英語研修にも同じことが言えるのです。
「この英語研修が、自分のためになる」ということが明確になれば、例え英語や勉強が苦手な社員でも英語研修やそのために時間と努力を費やす価値を見出すことができるようになります。

英語研修の内容が英語研修の目的と合っていない

企業向けの英語研修に存在する時間制限

たとえば研修の目的が、会議や交渉の場で活躍できる人材になるための英語力の強化だとしましょう。そうであれば、非常に専門的な学術論文を読むような研修では意味がありません。

会議や交渉の場で活躍するには、自分の知っている表現の中から、実際の実際のビジネス英会話やプレゼンテーションで対応できる柔軟な英語力をつけることが必要です。定型フレーズやリジョインダー(会話を弾ませるための受け答え)などを暗記・練習することも可能ですが、実際の会話では覚えたものがそのまま使える状況しか起こらないとは限りません。だからこそ、語彙と文法の強化や、文脈から意味を推測する力、談話標識(話の方向性を示す接続詞や副詞などで besides、 on the other hand など)を理解できる中級レベルの英語力も必要になってくるのです。

社員ひとりひとりが、学習者としてカリキュラムを組むのは難しいでしょうから、目的に応じたカリキュラムを提供してくれる英語研修は、学習者の強い味方になるでしょう。そのためにも、英語研修を始める前に目的を明確にしておく必要があります。

研修内容が学習者それぞれの英語レベルと合っていない

コースの内容が自分のレベルより難しすぎても易しすぎても、モチベーションが下がり学習が続かなくなる要因になる

研修内容は学習者の現在のレベルに合ったものを選ぶ必要があります。目標とするレベルのコースではなく、現在のレベルに合わせる必要があります。自分に合っていないレベルのコースを選んでしまう原因として、コースのレベルを選択する際に適切な説明を受けなかったり、学習者が短期間で目標を達成したいという気持ちが強いことが挙げられます。学習者のレベルからかけ離れている内容で学習を開始してしまうと、挫折してしまったり、反対に張り合いがなくて学習をやめてしまう可能性が高いです。

例えば、直近のTOEICスコアが400点代半ばの学習者が、TOEIC 700点を目指すコースを学習することは現実的ではありません。逆に簡単すぎるコースをとってしまった場合には、普段の業務で忙しい中で時間を割いて学習しているのに上達が感じられないと、学習を中断してしまうでしょう。

また大規模な教室型グループレッスンでは、様々なレベルの学習者が全員同じ内容のレッスンを受講するので、平均的に学習者の30%は内容が難しすぎると感じ、自分の弱点克服課題と合っていないと感じる可能性があり、他の30%の学習者は内容が簡単すぎると感じるかもしれません。簡単すぎると感じる学習者向けはニュアンスやスモールトーク、あるいは何かを依頼する時にスムーズに会話を進められるようなコンテンツを提供するなど、レッスン内容に工夫が必要です。

学習者にとって、コースの内容が自分のレベルより難しすぎても易しすぎても、モチベーションが下がり学習が続かなくなる要因になるため、英語コースを開始する際には学習者のレベルに合うコースを用意することが求められます。

学習者に時間の制約がある

自動化された企業の英語研修

私たちは、一昔前と比べ業務量が多く忙しいと言われています。そんな中、効率を考慮せずに作られている学習内容(プログラム)では、学習を続けることが難しく、コースを最後まで終えることができません。

さらに、研修をする時期も考慮すべきです。例えば、締切の迫ったプロジェクトの多い繁忙期、昇進や部署異動などの多いタイミングなどは避けるべきでしょう。どうしても学習を後回しにせざるを得なく、もう遅れを取り戻せないと感じて学習の中断に繋がってしまう場合があるためです。コース期間の長めのものを選ぶのもお勧めです。コース期間が4ヶ月のものよりも、6ヶ月のものの方が、一時的に十分な学習時間をとれない時期があったとしても、遅れを取り戻す期間を設定し、追いつくことができるようになります。

学習者へのサポート体制が整っていない

オンライン学習そのものは10年以上前からありますが、特に最近はコロナ禍でさらに需要が高まっています。
英語のオンライン学習では、対面で行っていた研修の配布資料をそのままオンラインデータに切り替えることも多いですが、膨大な量の課題をデータで受け取ったところで、学習者はいったいどこから手をつけたら良いのか分からないので、うまくいきません。学習者だけでは、どこが重要でどこは飛ばしてもいいのかわからず、膨大な資料の前に心が折れてしまうことも。また、間違えた問題についての適切なアドバイスや確認問題の再出題などの学習補助がないケースも。。実りある研修にするためには、オンラインに資料を置いておくだけでは不十分で、それに加えたアドバイスやサポートが必要になるのです。

学習が習慣化できない

企業の英語研修のスケジュールを管理

最後に重要な点は学習の習慣化です。学習者が英語力を上げるためには継続した学習が肝要です。例えば、以下の3名の学習者の中で、6ヶ月間のコース終了時に英語が一番上達しているのは誰でしょう?

  • 毎週末数時間学習したが、平日は全く学習しなかった学習者A
  • コースの期間中十分な学習時間を確保することができなかったが、コース終了1ヶ月前頃から詰め込み学習をしてなんとかコース修了基準に到達することができた学習者B
  • 多忙なスケジュールの中、平日は毎朝20分の学習を続けた学習者C

学習に費やした合計時間数は3名とも大体同じくらいでしたが、コースで学習した内容が最も身についたのは学習者Cになります。

学習の成果は必ずしも学習にかけた総時間数に左右されるのではなく、学習の頻度や習慣にも左右されるということを忘れてはいけません。これは、反復学習などにより記憶を強化することができるためです。

企業の英語研修を成功させる秘訣とは?

個別フォローをする企業の英語研修サポート

英語研修のトレンドは「リモート・AI・個別フォロー」

英語研修も他の研修と変わらず、コロナ禍の影響で大きな変化がありました。それまで対面で実施していた研修をオンラインやリモートに変更する企業も増えています。研修のオンライン化が進むと同時に、社内英語研修にも新しい流れが出てきています。そのキーワードが、「リモート」、「AI」と「個別フォロー」です。AIによってひとりひとりのレベルに合わせた学習「アダプティブラーニング」が可能になり、それに応じて個別フォローを提供することでさらに効率的な英語研修が実施できます。

学習者のレベル・課題に合わせたアダプティブラーニング

どの語学学習においても言えるのは、個々の学習者によって得意分野や課題点は様々ということです。リスニング力やリーディング力を鍛える前に、語彙力を強化する必要がある学習者もいれば、語彙力はある程度あるものの、それを会議やディスカッション、ライティングでうまく活かせないという学習者もいます。AIを活用すれば、そのような個々の学習者の課題に合わせて学習設計をすることができます。

個々の学習者の課題に合わせた内容が提供されるので、内容が易しすぎたり難しすぎるという問題が起こりません。

効率的な反復学習

企業の英語研修を効率化する機械

AIは個人に合わせた学習レベルを設定するだけでなく、常に最新の学習者のデータにアップデートすることができます。復習問題や新しい問題を組み合わせながら最適なタイミングで出題することができ、学習者が10人でも1,000人でも、変わらず質の高いサービスの提供が可能です。

どんな自己学習でも学習者は、何から手をつければ良いのか、自分にとって一番大切な学習内容は何か分かりませんし、どのように復習すれば最も効果的か把握するには、試行錯誤を繰り返すしかありません。AIを活用した学習によって、学習者のレベルに応じて最適な学習から開始できるだけでなく、学習の過程で、そろそろ忘れてしまっている可能性のある事柄について思い出させてくれるカリキュラムが自動で提供されるのです。

学習者に合わせたフィードバック

フィードバックを与える企業の英語研修サポート

章のはじめで述べたように、学習者はコースを通して個別のサポートがあるともっと効率的に学習が進められます。サポート内容は、間違えた問題に関する解説や説明動画を含みます。自分が間違えてしまった問題で、何がミスに繋がったのか、背景を知り、理解することで、学習内容がしっかりと頭に残ると言われています。

次の学習レベルに進められる習得度の学習者には難易度の高い問題の出題を増やし、習得度が60%程度の学習者には、繰り返し課題分野の問題を出題します。

どちらのケースでも、学習者はコース期間を通して自分に特化したサポートを受けることができるのです。

企業の英語研修の成功の鍵は、学習者に合わせた最適カリキュラムにありました

ここまで、企業向け英語研修を成功へ導く秘訣を見てきました。前述の通り、失敗に終わる研修には理由があり、その理由を一つひとつクリアすることで、貴社の英語研修を成功させることができます。

多忙な社員に積極的に英語研修へ取り組んでもらうには、しっかりとした目的の明示と、それぞれのレベルに合った学習を継続的に行える習慣化の仕組みが必要です。Coooriの英語研修なら、AIを用いたレベル別学習と、1コマ15分のコンパクトな授業設定、有資格者による学習アドバイスで、効果的な英語研修を後押しします。本当に力のつく英語研修をお探しの人事担当者の皆様におすすめです。

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