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速読に必要なスキミングとスキャニング

2026/06/09

スキミング(Skimming)は、文章の要点をすくい取り全体の大意を理解するための技術です。

スキャニング(Scanning)は、大量の文章から特定の情報を探し出すための技術です。

スキミングとスキャニングをショッピングモールで説明すると、

  • 何を買うかの目的もなくショッピングモールに行き、ウィンドウショッピングをしながら、ショッピングモール全体を把握していくことがスキミングと言えるでしょう。
  • ピザハットでピザを食べたいという目的で行く場合は、その目的にあわせショッピングモールを探し回り、ピザハットに向かいますので、これがスキャニングと言えるでしょう。

<速読技法の訓練>

●スキミング

以下の方法で大意を理解していきます。

  • タイトルを読む
  • ヘッディング、サブヘッディング、イラストなどの見出しを読む
  • 最初のパラグラフと最後のパラグラフを読む
  • 各パラグラフのトピックセンテンスを読む

具体的には、関心のあるテーマで英語の記事を読み要旨を書きます。この方法は、要旨を書くという目的のスキミングの訓練になります。

●スキャニング

以下の方法で特定の情報を探し出します。

  • 内容の構成を分析する
  • キーワードや関連語を探す
  • チャート、グラフ、見出しなども含め情報を探す

具体的には、仕事で英語のレポートや資料を作成する時の英語文献のリサーチです。これは、レポートにまとめるという目的のために、必要な情報を入手するためのスキャニングの訓練になります。

スキミングもスキャニングも、皆さんが日常生活でいつも行っている日本語の読み方です。同じ技法を英語でも使ってみましょう。

<最後に、リーディングを上達させるには>

リーディングであっても、音読をすることが重要です。黙読する時、誰でも自分なりの音で読んでいます。しかし、英語の黙読ですと誤った音を修正することができません。正しい英語の音を聞いて、発話しながら、まとまりで読む(Phrase reading)訓練をすることで、まとまりで聴く、まとまりで理解する、ことができるようになります。

このように、リーディングを上達させるには、リーディング以外の英語のスキルを統合させながら学習することが一番効率の良い学習方法です。


川島多加子

サンフランシスコ州立大学大学院英語教授法で修士(MA/TESOL)を取得後、日立外国語研修所、日立総合経営研修所などのマネージャを歴任し、2011年より日立グループコーポレイト施策若手海外派遣プログラムの企画・運営マネージャをつとめ、毎年1000名の若手人財を様々な海外プログラムに派遣した。日本では数少ないATD (formerly, ASTD)* トレーナー資格も有している。日立を定年退職後は、著名大学の非常勤講師として英語や異文化を教えている。社会活動は、NGO生命の碧い星理事(国連担当)として2020年まで活躍。2005年、2010年、2015年の国連欧州本部での青少年による平和の提言の司会や学生のスピーチを指導。
*Association for Talent Development (formerly, American Society for Training&Development)

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