【英語研修お役立ち情報】第1回「学習を促進するために大切なこと」

2021/10/08

これまで人事担当者対象の講演を何度か担当させていただきました。


皆様が抱えている悩みをうかがうと、トップ2が

  1. 「社員のモチベーションが上がらない」
  2. 「社員の英語学習が継続できない」
というものです。なお、「学習法」への悩みが少ないのは、「学習がうまくいっているから」ではなく、学習の前段階でつまずくことが多いからという理由だと思います。


英語へのモチベーションが上がらなかったり、学習が継続できなかったりするのは、「やる気がない」とか「意志が弱い」というように思いがちですが、その2つのせいにしても解決しません。
この2つを「英語学習ができていない原因」と考えるのではなく「何かの結果として、やる気が出ず、継続できない」と考えると、何かヒントが出てくるかもしれません。


モチベーションとは、動機づけのことです。つまり、学習をする理由です。


学習が続かない理由は、意志の弱さにはありません。それは、「意味の弱さ」にあるのです。
まさに、「意味の弱さ」の結果として、やる気が出ず、そして継続できないのです。
「必要性」と言い換えてもよいかもしれませんが、必要性のないところではどんなに素晴らしいものも無力です。
この必要性としての意味こそが、環境です。英語学習を成功させるために大切なことが、環境づくりです。環境によって、モチベーションに働きかけることができますし、継続につなげることもできます。


環境は様々な要素でできあがっています。
過去・現在・未来の時間軸も環境になり得ますし、現時点で英語を使って仕事をしている社員の皆さんに関する情報も環境になり得ます。今この瞬間に英語が必要ではない場合であっても、現在会社が置かれている状況や今後の計画を多面的に伝えることで英語が必要となる未来を見せることができます。
さらに、すでに英語を使って仕事をしている社員の方の声をシェアすることにより、「少し先の未来の自分の姿だ」と捉えやすくなります。他人事だったものが、自分事になるきっかけとなることも多くあります。


この「共有の力」は効果的で、英語学習の成果が出ている企業さんにおいて、イントラにて英語力アップした社員の学習法の共有をされていることが多くあります。「競争意識」をあおるより、「共走意識」が根付いたことで、社内に英語学習の空気が醸成されている会社さんもあります。


御社にとっての「英語学習の意味」を明確にし、それを伝えること、また同じ会社で活躍している「少し先の未来の姿」を見せることで、そこに英語学習環境と学習の意味を感じることができ、その結果、英語学習へとつながりやすくなります

早川幸治

SEから英会話講師へ転身。その後、TOEIC対策を中心とした英語セミナー講師として、これまで大手企業からベンチャー企業まで全国約200社以上での研修を担当してきたほか、大学や高校でも教える。脳や心の仕組みを活用した学習法を提唱し、上達の本質を英語学習に応用している。
高校2年で英検4級不合格から英語学習をスタート。苦手意識を克服した後、TOEIC 990点(満点)、英検1級。著書は50冊以上。雑誌連載のほか、企業における学習コンサルティング、セブ島留学TOEICプログラム監修、「英語思考」を用いた日本語プレゼン研修も担当。2011年5月から毎日英単語メルマガ「ボキャブラリーブースター」を配信中。