英語でのビジネスコミュニケーション
ビジネスでは、目的があり、その目的にあったコミュニケーションが必須となります。その目的を達成するために、英語が共通の会話ツールとなります。流暢に話せなくても目的を達成するために英語を使います。
皆さんは、どのように、事前準備をしているでしょうか。
次のポイントを自分自身にたずねてみてください。
ビジネスコミュニケーションのポイント
- 背景情報を十分に理解していますか。
- 背景情報を日本語と英語の両方で簡潔に話せますか。
- 相手に関しての情報を入手し、分析していますか。
- コミュニケーションの目的を日本語と英語の両方で簡潔に話せますか。
- 目的に関連しておこる課題や質問などをシミュレーションしていますか。
- 目的達成のシミュレーションをしていますか。
- 目的達成のために視覚資料のような補助的資料を準備していますか。
例えば、英語で海外の取引先とミーティングをすることをイメージして、上記のポイントに沿って考えてみましょう。
なぜミーティングをするのでしょうか。ミーティングに至った背景を理解し、英語で説明できるようにします。
取引先とのミーティングですから、取引を継続することが必須ですので、相手が期待していることなど、相手の会社に関しての情報を英語で入手し、分析していきます。英語で十分に情報をインプットしていないと言葉にはでてきません。
次に、会議の目的を英語で簡潔に話せるようにします。その関連で起こりうる課題や質問などをシミュレーションしてみましょう。会議の目標達成のために、相手の立場にたって、様々な課題提議や解決方法などをシミュレーションしていくことで、会議全体のイメージが出来上がります。また、自分の言葉だけで伝えるのが難しい場合は、パワーポイントやハンドアウトなど、相手に理解してもらえる資料も準備する必要があります。
上記の例は、ビジネスではあたりまえのことで、母国語であれば自然の流れの中で進んでいくことかもしれません。しかし、英語でのコミュニケーションであれば事前にストーリーを英語と日本語でシミュレーションしておくことが助けとなります。
英語でのビジネスコミュニケーションは、事前準備と英語でのシミュレーションが必要です。
サンフランシスコ州立大学大学院英語教授法で修士(MA/TESOL)を取得後、日立外国語研修所、日立総合経営研修所などのマネージャを歴任し、2011年より日立グループコーポレイト施策若手海外派遣プログラムの企画・運営マネージャをつとめ、毎年1000名の若手人財を様々な海外プログラムに派遣した。日本では数少ないATD (formerly, ASTD)* トレーナー資格も有している。日立を定年退職後は、著名大学の非常勤講師として英語や異文化を教えている。社会活動は、NGO生命の碧い星理事(国連担当)として2020年まで活躍。2005年、2010年、2015年の国連欧州本部での青少年による平和の提言の司会や学生のスピーチを指導。
*Association for Talent Development (formerly, American Society for Training&Development)