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【社会人におすすめ】これなら安心!TOEIC学習のモチベーションを高める秘訣と対策法

2022/07/29
  1. なぜTOEIC学習のモチベーション維持がしづらいのか
  2. TOEIC学習モチベーション維持のためににできること
  3. 社会人のTOEICモチベーション維持成功事例
  4. まとめ

TOEICは英語力を測るテストとして引き続き企業や社会人の間で重要視されています。スコアアップを目指すための参考書や講座は豊富にあるため、対策を立てて目標達成することは一見さほど難しくないように思えます。それにもかかわらず、なぜ継続的なTOEIC学習のモチベーションを維持することは難しいのでしょうか?そして、その対策としてはどんなことができるのでしょうか。

まずは原因を探るために、モチベーション維持が難しい場合の主な理由を見ていきましょう。

なぜTOEIC学習のモチベーション維持がしづらいのか

モチベーションが上がるような点数が書かれたtoeicの答案用紙

「努力 対 効果」が見えにくい

TOEIC受験初心者の場合比較的スコアアップしやすい一方、受験回数を重ねるにつれスコアが向上しにくくなることがTOEICに関する研究でも指摘されています[Monitoring Score Change Patterns to Support TOEIC® Listening and Reading Test Quality]:[ETS Research Report Series](Wei & Lau 2017)。このようにTOEICの点数が伸びにくい場合、受験者からすると努力がスコアに反映されず、やる気の喪失につながることが考えられます。

テストでスコアを落としている理由がわからない

社会人・大学生の方の中には高校までに英検を1回は受けたことがある方は多いのではないでしょうか。英検受験時には問題用紙に自分の解答をチェックして持ち帰り、後日送付される試験結果を見ながら問いごとの正誤を確認し、次回の対策をとることができました。しかし、残念ながらTOEICでは受験者は問題用紙を持ち帰ることができません。また、実際のテスト問題も手に入りません。公式問題集はIIBC「一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会」が本物のテスト形式に近い形で発行している「問題集」であり、「過去問題集」ではないのです。そのため、自分が試験本番でどのような問題で点を落としているのか確認することができません。

こういった復習のしにくさ、対策の立てにくさから、受験者は手探りで取り組んでいるような気持ちになり、TOEIC学習のモチベーションの低下につながることがあると思われます。

テストのレベルが実力より上

TOEICは英検のようにレベルごとの試験問題ではなく、全員が同じ問題を受けるように作られている試験です。2時間200問の問題は全てのレベルの受験者が取り組む共通テストであり、受験者の実際の英語力より高いレベルの問題にも取り組む必要があるため、特に初心者やスコアが800点以下の受験者は対策するテスト内容に圧倒されがちです。

目標とTOEICとの関連付けが弱い

TOEIC目標スコアを達成することで、自分の目標に近づけるのか。この関連付けが弱いと現在のTOEIC学習に向けたモチベーションを保つことが難しくなります。TOEICの学習でいったい話せるようになるのか、といった漠然としたもやもや感を抱く人は少なくありません。この不安感がそのままにされると学習に意味が見出せず、モチベーションの低下につながってしまいます。

上記にてTOEIC学習でやる気を低下させる原因をいくつか見てきました。しかし、これらは本当にマイナスポイントなだけでしょうか。自覚して取り組むことで、モチベーション維持に繋げる方法はないのでしょうか。

TOEIC学習モチベーション維持のためにできること

TOEIC勉強中にモチベーションを高く持つ社会人の様子

問題点を自覚して取り組むことで対策を立てる方法は、あります!

TOEICの特徴を把握し、モチベーションを下げる要因を分析することで対策は可能です。それではモチベーションを維持するための対策方法を一つずつ見ていきましょう。

TOEICのスコアについて知る

まずは努力対効果が見えにくい点。これはTOEICスコアについて「知る」ことで自分の受ける印象をコントロールできる内容です。中・上級者ほどすぐにはスコアアップしにくい点について知ることで、納得して学習を進めることができます。 そもそも英語力は一朝一夕にして向上するものではないですね。だからこそ、目標のTOEICスコアの価値があるのではないでしょうか。

まぐれで高得点を出すことができないのがテスト。でもそのことで自分が出した得点に価値が生まれますし、社内外で認めてもらえるのです。このように考えると、TOEICが各自の英語習得度を正確に測定してくれる、効果的なテストと位置付けることができ、受験するモチベーションを保つことができるでしょう。

TOEICのスコアにはブレがあります。テスト回ごとに増減30点程度のブレが見られる可能性はETSやIIBC外部の研究でも報告されています。IIBCが紹介するTOEICに関する調査参考 [公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧]:[TOEIC® Listening & Reading Test 公式データ・資料]によると、受験回ごとののブレ(増減)の平均値はリスニングで35.25、リーディングで36.17ポイントです。これを知らないと「テスト勉強をしたのにスコアが下がった」との印象につながりかねません。

したがって、30点程度の増減であれば誤差の可能性ありと認識し、少なくとも数回の受験を重ねることが理想です。スコアが下がった時には動揺せず準備と受験を続け、自分の平均値を知ることが大切です。 ここまで可能性のあるスコアのブレについてお話ししましたが、覚えておきたいのは、500点の実力の人が偶然650点を取ることはできないこと、また、逆に650点をとる英語力を持っている人が通常のコンディションで受験をしている限り、500点にスコアダウンすることはない、ということです。

TOEICはテスト受験回ごとにリスニング&リーディング共に平均30点前後の増減がある

目標TOEICスコア達成までの時間管理

進捗状況が見えにくいTOEICですが、果てしなく頑張る状況をなくすために、目標スコア達成に向けて明確な期限設定をしましょう。

そして、そのためにできる日々の学習にも大まかな期限設定を設定しましょう。「いつまでに模擬試験を受け、復習は全パートを1週間で終える」など。もちろん多忙な時には軽めの予定にしたり、実行できなかった時には再設定もして良いのですが、コアとなる基本プランを自分に課すことで大きく逸脱することを防ぎます。

TOEIC学習のためのアプリなどを使用するのであれば、何らかの形で学習進捗が見えやすいものが良いでしょう。どのくらい集中して取り組み、どの程度の正答率と解答スピードだったかが可視化されるような仕組みのものが理想的です。そうでないと何となく学習画面を開いていた時間が学習時間として計上され、何となく学習をしたような錯覚をしてしまう恐れがあります。

学習進捗を可視化するAIオンライン英語学習サービスCooori

手に取れる模擬問題集や参考書で学習する場合であれば、マーカーやしおりで進捗を可視化しましょう。また、自分で意識して苦手な部分に複数回取り組む努力も必要です。TOEICでは似たパターンの問題出題があるため、間違えた問題はそのままにせず、しっかり押さえておく必要があります。

このように自分の日々の学習計画の実行と、各問題にかける解答時間や復習のための時間確保ができるように、しっかり時間管理をすることを心掛けましょう。

ゴールを明確に:長期目標と短期目標の設定

TOEIC目標スコアだけでなく、その先に何をしたい・できるようになりたいのか明確に意識できる人は学習がうまくいくことが多いようです。長期目標は数年後・数十年後・自分の一生で英語で何ができるようになっていたいか、遠いけれどワクワクするような目標です。例えば英語での社内会議でのプレゼンテーションや発言ができること、海外赴任、映画やドラマを英語字幕で楽しむ、などの目標です。 短期目標は、長期目標のために「今」何をするべきか、です。ここにTOEICスコアアップに向けてとるべき日々の行動を組み込みます。TOEICが最終目的ではないと自覚することで、スコアの停滞やブレにモチベーションが影響されることも少なくなり、結果として息切れのしない継続学習が可能になります。

TOEICスコアの獲得は長期目標達成のためのマイルストーン(中間目標地点)

TOEIC学習仲間を作る

数多くの社会人英語学習者を見てきましたが、TOEIC500〜750点レベルの初中級〜中上級レベルの方が停滞感に悩まされることが多いようです。理由のひとつには、初心者と違って学習進捗が実感しにくいこと、上級者になると味わえる達成感(好きなドラマの英語字幕が読めた!英語のニュースが一部聞き取れた!など)がまだ得られないことが挙げられると思います。

このような場合、有効なのがコミュニティから刺激をもらうことです。SNSなどで英語に興味のある仲間の活動やコメントを見るなど、オンラインでも可能です。IIBCが発行している公式データによるとTOEICは日本国内だけでも年間200万人以上の受験者を誇るテストです。そのため、オンラインでさまざまな情報が発信されています。TOEICについてより深く知るだけでなく、モチベーション維持につながる情報も入手可能です。単なるテストとしてだけでなく、ゲーム性のある面白いテーマとして日々情報共有をしている人がとても多いのがTOEICの特徴です。

社会人のTOEIC学習モチベーション維持成功事例

TOEIC学習の進捗を確認するモチベーションの高い社会人のイメージ

上記で述べたオンライン上での情報収集に加え、TOEICスコアアップに取り組む人同士でオンラインや対面で学習グループを作り、励みにするケースも見られます。どのような例があるか、実行例を見てみましょう。

社内で定期的に勉強会を開催

フォローアップ研修の一環としてTOEICプログラムの受講が課されているある企業で、学習グループで定期的に集まっているケースがありました。共通項は同じ会社の社員ということと、同時に同じオンライン英語学習システムを使って学習をしているという2点。昼休みに会議室に集まり基礎的な文法の参考書に取り組むと同時に、日々取り組んでいる英語学習システムでの進捗状況を報告し合い、モチベーションを維持していました。数か月後にはこのグループのメンバーには平均より高い学習効果が見られました。

月一で報告会

TOEICの学習進捗を共有する社会人のイメージ

自分の前月の英語学習進捗を振り返り、点数化、そして共有している例があります。自分のおこなった英語学習に関して10点満点中何点かの点数をつけ、「何ができなかった」ではなく、「できたこと」を発表するためのポジティブな振り返りの場にします。そしてさらにそこから今後の改善点を見極めます。

ポジティブな振り返りとは、例えば「リスニング教材の音読が週3回はできたことがよかった」「TOEIC模擬試験を受験し、リーディングパートの見直しができた」「英語学習者用のポッドキャストを毎朝20分散歩中に聞いた」などと、自分の取り組みをパートナーと共有します。一方、今後の改善点としては、自分の点数が例えば7点であれば、その7点を10点にするためにはどうしたらいいかを共有します。

TOEIC学習のモチベーション維持には他の学習者と改善点の共有・振り返りをすることが効果的

この報告会では学習をしないのですが、自分の学習を振り返り、できたこと、そしてこれからしたいことを言葉にして共有することでモチベーションを維持することができている例です。

仲間を見つけることが難しい場合は自分で書き出すことで振り返りをしても良いでしょう。

一人でも英語に没頭

こちらはグループではなく、主に独学で自ら英語学習のモチベーションを維持し続けている方の例です。英語で思うように意見を伝えられず悔しい思いをしたことをバネに、毎日朝5時に起床し2時間英語学習に使うAさん。内容はTOEICをターゲットとした英語学習ツールを軸に、ビジネス英語の参考書やYouTubeでの関連動画を利用しています。空き時間に英語学習をするのではなく、まず時間を確保してその時間内は集中的に勉強するというスタイルです。集中的に学習することで英語習得のメリットを実感しやすくなる点もプラスに働き、さらにこの学習ペースを継続していく原動力になっていることが押し計れます。

まとめ

TOEIC学習のためのモチベーション維持について、対処の仕方をみてきました。まずはモチベーションが続かない原因を洗い出し対処法を見極めることで、自分に合った方法が見つけていきましょう。6ヶ月などのある程度まとまった期間、集中的に取り組むこと、それを他と共有するなどして楽しくTOEIC受験準備が続けられるのが理想的です。

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